JANコードの作り方(事業者コードの登録からチェックデジットまで)
自社で作った商品をネットショップや店舗で売るときは、JANコード(GTIN)を付けるよう求められることがあります。JANコードは好きな番号を自分で決めるのではなく、GS1 Japanから貸与されるGS1事業者コードを使って作ります。GS1 Japanの資料を2026年10月18日に確認し、JANコード チェックデジットで実際に計算した結果とあわせて手順をまとめました。
公開:2026年10月18日 最終更新:2026年10月18日 執筆:板野 克基(株式会社ブライトアセット) 編集方針
要点
- JANコード(GTIN-13)は、GS1事業者コード(9桁・10桁・7桁)+商品アイテムコード(3桁・2桁・5桁)+チェックデジット(1桁)の13桁です。
- 最初にGS1 Japanへ事業者コードの登録申請をします。現在の新規申請では、申告した商品アイテムの利用予定数をもとに、9桁または10桁の事業者コードが貸与されます。
- 商品アイテムコードは自社で重複しないように付けます。GS1 Japanは001・002…のように順番に付ける方法を勧めています。
- 最後の1桁(チェックデジット)は前の12桁から計算します。GS1 Japanの例「456995111」「617」なら、チェックデジットは9で、4569951116179になります。
13桁の構成
| 部分 | 内容 |
|---|---|
| GS1事業者コード | GS1 Japanから貸与される番号。9桁・10桁・7桁のいずれか |
| 商品アイテムコード | 自社で商品ごとに付ける番号。事業者コードが9桁なら3桁、10桁なら2桁、7桁なら5桁 |
| チェックデジット | 前の12桁から計算する1桁。読み取りや入力の誤りに気づくための数字 |
8桁の短縮タイプ(GTIN-8)もありますが、短縮タイプ用の事業者コードやGTIN-8ワンオフキーを使う別の仕組みです。ここでは13桁の標準タイプを説明します。
作る手順
- GS1事業者コードを登録する:GS1 Japanのページでメールアドレスを登録し、届いたメールのURLから申請フォームに入力して、登録申請料を支払います。入金が確認されると、通常3営業日以内にメールで事業者コードが通知されます。
- 商品アイテムコードを決める:9桁の事業者コードなら001から順番に002、003…と付けます。一部の桁を分類番号に使うと、変更があったときに管理が難しくなるので避けるよう案内されています。
- チェックデジットを計算する:12桁から最後の1桁を求めます(計算方法は下の項目)。
- JANシンボル(バーコード)を印刷する:一般には印刷業者に頼みます。自分で印刷する場合は、JIS規格(X0507)のサイズ・品質に合っている必要があります。基本寸法は縦25.93mm・横37.29mm(左右の余白を含む)で、0.8倍〜2.0倍の範囲で拡大縮小できます。
- 取引先にJANコードを含む商品情報を伝えて出荷する。
登録申請料
登録申請料は「初期申請料+登録管理費」で、事業者全体の年間売上高と、3年払いか1年払いかで決まります(消費税10%込み)。売上高の小さい2つの区分は次のとおりです。
| 年間売上高 | 3年払い/1年払い |
|---|---|
| 1億円未満 | 11,000円+16,500円=27,500円/11,000円+6,050円=17,050円 |
| 1億円以上〜10億円未満 | 22,000円+20,900円=42,900円/22,000円+7,700円=29,700円 |
左が初期申請料、右が登録管理費です。それより大きい区分の金額や支払い方法は、GS1 Japanの新規登録手続きのページで確認してください。登録は3年または1年ごとに更新の手続き(登録管理費の支払い)があります。
商品アイテムコードの付け方
GS1 Japanは、商品の仕様に変更がある場合は原則としてすべて別のJANコードにするとしています。商品名、色、容量、素材、包装サイズ、香り、味、販売単位などが違う場合は、それぞれ別の商品アイテムコードを付けます。
同じJANコードの商品は、在庫や売上の管理で同じ商品として扱われてしまいます。また、ある商品に付けたJANコードを、終売(廃番)後に別の商品に付けることはできません。
商品名の文字数も登録前に確かめる商品名の文字数・バイト数チェック(無料・登録不要)→チェックデジットの計算方法
- チェックデジットを除いた12桁を、右端から1番目、2番目…と数えます。
- 右から奇数番目(1・3・5…番目)の数字を合計して3倍します。
- 右から偶数番目の数字を合計します。
- 2と3を足した数の下1桁を、10から引きます。下1桁が0ならチェックデジットは0です。
| 手順 | 456995111617 の場合(GS1 Japanの例) |
|---|---|
| 右から奇数番目 | 7・6・1・5・9・5 → 合計33 → ×3 = 99 |
| 右から偶数番目 | 1・1・1・9・6・4 → 合計22 |
| 合計 | 99 + 22 = 121 → 下1桁は1 |
| チェックデジット | 10 − 1 = 9 → 4569951116179 |
この結果は、JANコード チェックデジットに12桁を入れた結果(4569951116179)と同じです。8桁の例では、GS1 Japanの「499687」「1」の7桁4996871から、右から奇数番目1・8・9・4の合計22×3=66、偶数番目7・6・9の合計22で、88 → 10−8=2、49968712になります。
まとめて計算するとき
商品アイテムコードを001から順番に付けたら、12桁を1行に1つずつ並べて貼り付けると、13桁がまとめて出ます。GS1 Japanの例の事業者コード456995111で試した結果です。
| 12桁 | 13桁(チェックデジット付き) |
|---|---|
| 456995111001 | 4569951110016 |
| 456995111002 | 4569951110023 |
| 456995111003 | 4569951110030 |
| 456995111004 | 4569951110047 |
| 456995111005 | 4569951110054 |
13桁を貼り付けると、チェックデジットが合っているかを判定します。1桁の打ち間違いならチェックデジットが合わなくなるので、取引先に渡す前の確認にも使えます。
ツールでできないこと・注意すること
- 全角の数字も読めます:「4569…」のような全角数字は半角に直して判定します。
- Excelの指数表示はそのまま貼らない:「4.56995E+12」のように表示されたセルは、下の桁が失われていて元の番号に戻せません。ツールは判定せず注意を表示するので、セルの書式を「文字列」(または小数0桁の「数値」)にして13桁を表示させてからコピーしてください。
- 14桁の集合包装用コード(GTIN-14)は計算できません。計算式はJANコードと同じだとGS1 Japanは説明していますが、このツールは12桁・13桁(および7桁・8桁)だけに対応しています。
- 正式なコードかどうかはわかりません。チェックデジットは計算で誰でも出せるので、合っていても登録済みの事業者コードとは限りません。
まとめ
JANコードは、GS1 Japanに事業者コードを登録し、商品ごとに重複しないアイテムコードを順番に付け、最後にチェックデジットを計算して作ります。仕様が変わる商品には新しいコードを付け、終売した商品のコードは使い回さないでください。
出典
- GS1 Japan「GTIN(JANコード)の作成手順」(2026年10月18日確認)
- GS1 Japan「チェックデジットの計算方法」(2026年10月18日確認)
- GS1 Japan「GS1事業者コードの新規登録手続き」(登録申請料)(2026年10月18日確認)
- GS1 Japan「GS1事業者コード・GTIN(JANコード)とは」(2026年10月18日確認)
JANコード(GTIN-13・GTIN-8)のチェックデジットを計算・判定します。12桁なら13桁目を算出、13桁なら正誤を確認。複数行まとめて貼り付けでき、計算の仕方の例も載せています。
JANコード チェックデジットを使う(無料・登録不要)公開中のツール 42本・解説ガイド 41本。入力した数字はブラウザの中だけで計算し、サーバーには送りません。